『アルカリ性洗剤』ってどんな効果があるの? 上手に使えば頑固な油汚れだって撃退できます!

洗剤の種類
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お掃除コラムなどでよく目にする「アルカリ性洗剤」ですが、実際にはどんなものがあるのか?どんな効果があるのか?と疑問に思っている方も多いでしょう。

そもそも「アルカリ性」とは「酸性」と対比にあるもので、この2つを混ぜると「中和」という化学反応が起こります。

酸性のもので代表的な油汚れにアルカリ性洗剤を使うと、こびりついていた油が中和して溶けだすので落ちやすくなるという仕組みです。

だからアルカリ性洗剤は油汚れのお掃除に最適なんです。

では、そのアルカリ性洗剤とはどういったものなのでしょうか?

まずはアルカリ性洗剤の特徴から見ていきましょう。

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知っておくと便利!アルカリ性洗剤の特徴

「アルカリ性洗剤」とは、身近にあるもので言えば油汚れ用マジックリンやハイター、カビキラーなどが有名です。

キッチン周りや浴室のカビ落としなどで重宝する洗剤達ですね。

こういった市販の洗剤には成分表が表記されていますが、そこの液性欄にアルカリ性と書かれていればそれはアルカリ性洗剤です。

ただしアルカリ性洗剤と一口に言っても種類があります。

まず、液体にはその性質を表す「ph値」と呼ばれるものがあります。

ph値7の中性である水を基準に、ph値8以上の液体は「アルカリ性」の性質を持っています。

アルカリ性のph値は8~10が「弱アルカリ性」と、11以上のものは「強アルカリ性」と呼ばれます。

アルカリ性のものはph値が高ければ高いほど洗浄力は優秀ですが、逆に人への刺激や材質に与えるダメージが強くなります。

以下は例として、身近にある市販洗剤をph値ごとに分けたものです。

ph値 液性 代表的な洗剤
弱アルカリ性 重曹
10 弱アルカリ性 石鹸水
12 強アルカリ性 ドメスト
13 強アルカリ性 キッチンハイター
11~14 強アルカリ性 油汚れ用マジックリン

これを見ると、使うと刺激臭がしたり手袋が必須になるような洗剤のph値が高いですよね。

しかし、油汚れだからといってなんでもかんでも強い洗剤を使えば良い、というわけではありません。

時にはデリケートな材質のものもあるでしょう。

そんな時は、弱アルカリ性と強アルカリ性を使い分けてみましょう。

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アルカリ性洗剤は場所によって使い分けるのが吉

まずは強い洗剤を使う前に、汚れの程度に合わせて弱アルカリ性のものから使ってみましょう。

弱アルカリ性のものでも、特に扱いやすくてオススメなのが重曹です。

重曹は粉末のまま振りかけたり、ペーストや水に溶かしたものでお掃除したりと万能です。

たとえば、キッチン周りだと換気扇やコンロ周り、五徳のこびりつき汚れが厄介ですよね。

そんな時はまず、以下のような重曹を使ったお掃除方法を試してみてください。

五徳

油や焦げ付きで特に汚れが目立つ五徳は、重曹を使った漬け置きがオススメです。

まずはアルミ製ではない材質の洗い桶などを用意します。

40度程度のお湯1リットル:重曹を大さじ4の割合で重曹をしっかり溶かします。

そして五徳を完全に隠れるまで漬け込んで1時間以上待ちます。

汚れが浮き出てきたら、歯ブラシやスポンジなどで汚れを擦り取ります。

最後は重曹の成分が残らないようにしっかり水洗いをし、乾燥させればOKです。

コンロ周り

五徳を外した後はコンロの上が気になりますよね。

まずは食材カスなどのゴミをしっかり取り除きましょう。

次に、明らかに手強そうだと思ったら、油汚れに重曹を薄く振りかけてください。

重曹が油を吸ってくれるので、そのままキレイに拭き取り、しっかり水拭きして成分を残さないようにしましょう。

また、汚れが比較的軽い部分は重曹スプレーがオススメです。

40度程度のお湯を300mlほどスプレーボトルに入れ、重曹を大さじ1加えてしっかり振り交ぜて溶かせば重曹スプレーの完成です。

気になるところにシュシュっと吹きかけてしっかり拭き上げましょう。

重曹は成分が残っていると白く跡が残りやすいので、最後はなるべく水洗い、水拭きをしっかりしてください。

換気扇フィルター

換気扇フィルターには、重曹をペーストにしたものがオススメです。

水を大さじ1:重曹を大さじ3くらいの割合でペースト状に混ぜます。

そしてこれを換気扇フィルターの油汚れに塗り付け、乾燥しないようにラップなどで保護します。

汚れが浮き出るまで待ったら、あとは歯ブラシなどを使ってペーストを擦り取るような感じで汚れを取り除きます。

最後に重曹が残らないようにしっかり水洗い・乾燥させればOKです。

弱アルカリ性と言えど、意外とあなどれないのが重曹です。

強い洗剤が苦手・材質を傷めないか心配という方はぜひ一度試してみてくださいね。

しかし、もし重曹など弱アルカリ性では
落ちない汚れがある場合は、強アルカリ性の洗剤に頼りましょう。

注意書きをよく読んで正しく使えば、頼もしいお掃除アイテムです。

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アルカリ性洗剤を使う時はココに注意!

アルカリ性洗剤を使う時は、次の事に注意しましょう。

・アルカリ性のものはアルミ製と相性が悪いので使用しない!

アルミ製のものにアルカリ性洗剤を使うと、変色したり腐食して壊れる原因になります。

塗装面に注意!

アルカリ性洗剤は、ものによっては塗装が剥げる原因となってしまいます。

もし塗装してある場所に使いたい場合は、なるべく目立たない部分で試してから使うようにしましょう。

・お掃除の際は必ず手袋をつける!

アルカリ性のものを素手で触ると、程度はありますが、
肌の表面の皮脂を奪う原因になってしまいます。

基本的にお掃除の際は厚手のゴム手袋をつけることをオススメします。

また、強アルカリ性の洗剤は特に刺激が強いです。
ゴム手袋の他にも、マスクやゴーグルがあるとなお安心です。

・アルカリ性洗剤は他の洗剤と混ぜない

重曹なんかだとクエン酸とよく一緒に使われたりしますが、
強アルカリ性洗剤の場合は他のものと混ぜるのは基本的にNGです。

市販の洗剤は〇〇と混ぜるな危険!などとよく表記されているものがありますよね。

強力な洗浄力があるものほど、取り扱いには十分注意が必要です。

まずはお掃除の前にしっかりと注意書きを読んで使用することを心がけましょう。

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まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

アルカリ性洗剤は身近にあるものから、普段あまり使わないものまで様々です。

しかし、特徴によって使い分ければ、強い洗剤を使わなくてもキレイにすることは可能です。

どうせ使うなら、人の体に優しいものが良いですよね。

まずは試しに、身近にあるものからお掃除を始めてみてはいかがでしょうか。

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