引っ越しで部屋を退去するときは掃除をして原状回復しなければいけない
…といっても、どの程度の掃除をすれば良いのでしょう？
完璧に掃除するのも大変ですし、できれば手間をかけずに済ませたいですよね。
この記事では「最低限、ここまでは掃除した方が良い」
と思われるラインを考えてみます。
どこまで掃除すれば「原状回復」なのか？
どこまで掃除をすれば原状回復したとみなされ、敷金返金のプラスになるのでしょう？
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を読むと、
借り主の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような損耗等については、原状回復義務が生じるものとされています。
つまり、部屋を借りた人が、建具や設備等をわざと、またはうっかり汚したり、
部屋の掃除を怠ったりしたときに生じた汚れ・破損等は
部屋を借りた人に掃除・修繕する義務があるということです。
なお、経年変化や通常の使い方による損耗については、
入居年数等にもよりますが、原状回復を求められないことが多いようです。
最低限、これだけはやりたいお掃除
汚れの気になる場所が複数ある場合は、
汚れが目立つ場所から、優先的に掃除していきましょう。
大家や不動産会社、地域等によって対応は異なると思いますが、参考にしてみてください。
タバコや飼育ペットによる汚れ・臭い・破損
・壁紙・床等の汚れ・臭い・破損
・臭いの付いたエアコンの内部洗浄
室内でタバコを吸う方やペットを飼っている方は要注意です。
非喫煙者やペットを飼っていない人からすると、タバコや動物の臭いは非常に気になります。
不要品・ゴミの処分
退去時に不要品が残っていると、処分費用を請求されることがあります。
ゴミの収集日に合わせて、不要品を処分してしまいましょう。
台所
・壁や換気扇、ガスコンロ周り等の油汚れ
・シンクの汚れ・臭い
頑固な油汚れを残すと、敷金が差し引かれる可能性が大きくなります。
つけ置き洗いや油汚れに強い洗剤を駆使して掃除しましょう。
シンクのカルキ汚れはメラミンスポンジで擦るときれいになります。
風呂・トイレ・洗面台
・カビ、水あか
・トイレの黄ばみ、尿石
カビを取りたいときは、清掃箇所を乾燥させてからカビ取り剤を塗るのがポイントです。
トイレの汚れは酸性の洗剤を使用して落とします。
天井・壁・床など
・結露、落書き等によるカビやシミ
・くぎ穴、ネジ穴などの傷
画鋲を刺した程度の小さい穴ならば、修繕しなくても良い場合が多いようです。
ベランダ・庭
・掃き掃除
・雑草処理
ゴミや砂の掃き掃除をしながら、荷物を片付けます。
ベランダや庭は忘れ物をしやすいので、気を付けましょう。
除草剤は効果が現れるまで１週間以上かかりますが、
手でむしるよりも楽に作業できておすすめです。
荷物搬出後
・ホコリ掃除
掃除機やほうき、モップなどで、家具に隠れていたホコリを掃除します。
まとめ
敷金返金の基準は大家や不動産会社、契約内容等によって異なるため、
「ここまで掃除すれば絶対OK」ということは言えません。
しかし、貸し主の大切な財産である部屋をきれいに清掃してから退去することが、
敷金返還にプラスに作用することは間違いないと思います。
