年末の大掃除で、一番大変と思われるのが、キッチンのレンジフードではないでしょうか。
大物だし、油とホコリでギトギトだし、上の方に設置されているから掃除しにくいし・・・。
できれば、汚れを見なかったことにして、掃除しないで済ませたくなりますね。
とはいえ、あの汚れを放置するのも、やっぱり嫌ですし。
そこで、換気扇&レンジフードの掃除術を、家事えもん流に習ってご紹介します。
そもそもレンジフードの汚れって?
レンジフードとは?
レンジフードとは、換気扇(ファン)とフード(カバー)の、換気設備全体のことです。
換気方式には、直接換気式とダクト排気式の2つがあります。
直接換気式とは、プロペラファンが壁に直接設置してあり、直接排気する方式で、昔ながらの換気扇です。
ダクト排気式とは、シロッコファン、ターボファンでダクトを通して排気する方式です。
『レンジフード』という場合には、一般に後者のダクト排気式のことを指します。
レンジフードの汚れの正体
レンジフードの主な汚れは、油とホコリです。
レンジフードの汚れを厄介なものにしているのは、主に油ですから、まず油汚れの性質についてまとめます。
油汚れの性質
熱に弱い
冷えると固まりますが、熱を加えると溶けだします。
熱を加えると拭き取りやすくなり、掃除がしやすくなります。
酸性である
油汚れは酸性の汚れです。
逆の性質であるアルカリ性の洗剤を使うと、中和でき、落としやすくなります。
浸け置きに弱い
浸け置きをすると、中和を促進でき、落としやすくなります。
レンジフードの掃除術 家事えもん流(1)重曹を使う
お掃除の万能アイテムと言えるのが、重曹ですね。
重曹とは炭酸ナトリウムで、料理にも使うので口に入っても安全で、値段もお手頃です。
重曹を水に1:2位で溶かすと弱アルカリ性になり、じわじわと汚れを落とすことができます。
準備するもの
- ビニール手袋
- 換気扇またはシロッコファンの入る大きさのポリ袋(70L以上)
- 重曹
- お湯
- スポンジ
- 使い古しの歯ブラシ
レンジフードの掃除の手順
- ビニール手袋をして、流し(入らない場合はお風呂場)で、ポリ袋にお湯を入れる
- 10Lの湯に対し、重曹を1カップ入れる
- 換気扇またはシロッコファンを一晩浸け置きする
- 残っている汚れを歯ブラシでこすり落とす
レンジフードの掃除術 家事えもん流(2)セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは、ほどほどのアルカリ性で、水に溶けやすい性質です。
家庭用洗剤や入浴剤の成分としてもよく使われています。
スプレーとして常備しておくと便利ですよ。
レンジフードの掃除の手順
- 水500mlあたり、セスキ炭酸ソーダ小さじ1を入れ、セスキ炭酸ソーダ水を作る
- スプレーボトルに入れ、汚れに吹きかけて布で拭き取る
- 頑固な汚れには、スプレーした後キッチンペーパーを貼り付け、少し時間をおいて拭き取る
レンジフード本体の掃除
レンジフード本体や内側の掃除には、食器用の中性洗剤を使いましょう。
取扱説明書などにも書かれていますが、アルカリ性の洗剤は、塗装を剥がしてしまう恐れがあるので、使わないようにします。
レンジフード本体の掃除の手順
- 油汚れがひどいときには、キッチンペーパーなどに中性洗剤をしみ込ませる
- そのキッチンペーパーをレンジフードに覆いかぶせ、20分~30分置く
- 汚れが浮いてきたら、キッチンペーパーでそのまま吹き上げる
- 仕上げに、固く絞った濡れ雑巾などで洗剤が残らないよう拭き取る
まとめ
レンジフードの汚れは、本当にしつこいですが、重曹や洗剤を上手に使えば、キレイにすることができます。
ご紹介した掃除術で、今年の年末は、レンジフードをキレイにしてみてはいかがでしょうか。