キッチンのお掃除の中でも特に厄介なコンロの五徳。
気づくとあっという間に
油や食材カスがこびりついて焦げがついてしまう。
そんな厄介者の五徳には
ぜひ重曹を使ってお掃除してみませんか?
実は重曹には
少し時間をかければ焦げを落とすパワーがあるんです!
重曹で五徳の焦げは落とせるの?
重曹には、熱湯などで熱を加えると
ブクブクと発泡するという特徴があります。
重曹はそのままでは「弱アルカリ性」のものですが、
65℃以上の熱いお湯に加えて溶かすと
「強アルカリ性」に変化します。
五徳についている焦げや油などの汚れは酸性なので、
五徳の汚れに重曹を使うと汚れが「中和」されて
汚れが落としやすくなります。
なので、重曹で五徳を掃除するにはこの作用を利用します。
重曹は汚れ具合によって使い分ける!
五徳を重曹でお掃除する時は色んな方法があります。
重曹水やペースト、漬け込みから煮込みまであります。
軽い汚れなら重曹水を吹きかけて拭いたり
部分的な汚れなら重曹ペーストが活躍します。
また、ガチガチに固まってしまった焦げ付きや汚れには
漬け込みや煮込みがオススメです。
ぱっと見でガチガチの焦げ付いているような五徳なら
重曹を使った煮込みがオススメです。
重曹を使った五徳を煮込む方法
まずは五徳が全部入るくらいの入れ物を用意します。
材質はアルミだと変色してしまうので
ホーローやステンレス製の鍋やフライパンを使いましょう。
鍋などの中に五徳を入れ
水を五徳が十分つかるくらい入れます。
次に、その中に水200ccに対して
大さじ山盛り1杯の重曹を入れます。
よく溶かし、鍋を火にかけます。
5分ほど沸騰させて
その後はお湯が冷めるまで2時間ほど放置します。
時間が経ったら五徳を取り出してみましょう。
ちなみにこの時点で
重曹は素手でも触れる「弱アルカリ性」から「強アルカリ性」に変わっているので
素手で触らないように注意してください。
ゴム手袋をするか
アルミ製ではないトングがあると便利ですよ。
重曹を粉末のまま使って焦げを落とす方法
さて、取り出した五徳を見ると焦げ付きの程度にはよりますが
あらかた焦げや汚れが落ちているかと思います。
あとは部分的に
焦げ付きが残っている場所があると思いますので
そこは重曹を粉末のままふりかけて
歯ブラシやスポンジでこすってみましょう。
重曹が研磨剤の役割になるので
焦げが落ちていくはずです。
重曹ペーストで五徳の頑固な焦げを落としてみよう
重曹粉末だけででは落ちにくい時は
重曹ペーストを活用してみましょう。
重曹大さじ3杯に水を大さじ1杯入れて
ペースト状に練ったものです。
この重曹ペーストを焦げの残った部分に塗り付けます。
乾かないようにラップなどで覆って
汚れが浮き出てくるまでしばらく待ちます。
あとはペーストと汚れをこそげ取るように
歯ブラシなどで擦り取ってください。
市販の強力な洗剤より重曹なら
お掃除のハードルがぐっと低くなりますよね。
道具もご家庭にあるもので簡単に出来るので
ぜひチャレンジしてみてください。
重曹水を使った五徳の簡単お手入れ方法
重曹は先ほどのような煮込みやペースト以外にも
重宝するのが重曹水です。
重曹水はスプレーボトルなどに水と重曹を入れて作ります。
作る時の割合は
40度程度のお湯300mlに重曹を大さじ1杯入れてください。
溶けるまで振り混ぜたら重曹水の完成です。
この重曹水は、軽い油汚れを落とすのに最適です。
お料理後など飛び散った油汚れがありますよね。
そこに重曹水を吹きかけて布巾でさっと拭くだけです。
汚れがまだあたたかいうちなら重曹水や食器用洗剤でも
簡単に汚れが落とせますよ。
重曹を使ってお掃除する時の注意点は?
重曹を使ったお掃除はぱっと見エコで害が無いようにも見えます。
しかし、使用方法を誤ると思わぬ弊害やケガをすることがあります。
そうならない為には、以下のことに気を付けましょう。
沸騰したお湯の中に重曹は絶対に入れない!
沸騰したお湯に重曹を入れると発泡するので
飛び散ったお湯で火傷をする危険があります。
重曹を鍋に入れて煮る場合は
必ず、水から入れるようにしてください。
熱湯で溶かした重曹には素手で触れない!
熱湯に溶かした重曹は「強アルカリ性」になります。
そのままの重曹に比べて、性質が強くなり
素手で触ると肌荒れするなどの害が出てきます。
触れる場合にはゴム手袋を必ず着用しましょう。
ナチュラルクリーニングとプロの掃除の違いについて
ここでは、今回ご紹介した方法では焦げ汚れが落とせない時に
どうしたらよいか?ということについてご説明します。
今回のように重曹を使って五徳の焦げを落とすような掃除方法は
一般的にナチュラルクリーニングと呼ばれています。
私たちの身近にある人の体に入っても安心な素材で
お掃除することがそうです。
ナチュラルクリーニングによく使われる代表的なものと言えば
重曹や石鹸、お酢なんかが有名です。
しかし、これらには人に対して安全という
メリットがある代わりにデメリットもあります。
そのデメリットとは
市販の強力な洗剤に比べて時間と手間がかかってしまうというところです。
たとえば、今回のように重曹を使っても
焦げや汚れがひどい場合には何度も時間をかけて根気よく
お掃除をする必要があります。
しかし、時間と手間をかけたからといって
必ずしも汚れが落ちるということではありません。
重曹はあくまで洗剤ほど強力ではありません。
汚れの程度によっては落ちないこともある
ということを必ず覚えておきましょう。
さて、こういった理由から
掃除のプロが行うハウスクリーニングでは重曹は使いません。
もし仮に五徳掃除に重曹で時間をかけると
何時間もお客様をお待たせしてしまいますね♪
なので、掃除のプロは
五徳の焦げ落としには強力な洗剤を使用します。
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まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
重曹を使った五徳掃除はエコで人に優しくてとても良いですよね。
重曹を五徳掃除に使う時は、煮込んだり漬け込んだり
重曹水や重曹ペーストなど色んな方法を使い分けてみてくださいね。
また、どうしても汚れが落ちてくれない時は
強力な洗剤に頼ってみることも大切ですね。